アニメオタクですいません。

「席につけー」


___ガラッ。
教室の扉が開く音と共に、担任教師が入ってきた。


「やばっ!先生きちゃった!」



群がっていた女子は急いで席につく。


「やばっ」



私も慌てて席についた。
先生は教卓に手を置くとすぐに出欠確認を始めた。


「芦田ー」
「はい!」
「井上ー」
「はーい」



次々と呼ばれていく名前。
みんなはだるそうに返事をした。


教室に設置されている扇風機がパラパラと風を運ぶ。
今は6月の終わり…丁度暑くなりはじめた頃だ。


「神沢ー」



そんな事を考えている時に呼ばれた名前。
私の隣の席の人物だった。



「おーい、神沢!」



その人物は机に顔を伏せて寝ていた。



「…神沢!」
「…はい」
「朝はシャキッとしろ!」



神沢くんは眠そうに返事をして、また顔伏せた。



____シャラン


彼のカバンについている、鈴が音を立てた。
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