鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
確かに小暮はたった一人での潜入。

これ以上危険を冒して万が一発見でもされれば、数百もの人型カマドウマに襲われる事になる。

それだけの数を相手に出来るほどの武器や装備を、小暮は持っていない。

しかし。

「くそ…せめて指向性散弾や手榴弾でも持ってきときゃよかったな…トラップの一つも設置しとけば上陸作戦の時に役立ったのによ…」

小暮はそんな事をぼやく。

指向性散弾、通称『クレイモア』。

本体・三脚・ワイヤーといった部品で構成されており、箱状のケースに収められている。

組立・設置後はワイヤーを介し発火具で手動で起爆させ、爆発すると複数の金属球を前方方向へ飛散させる。

その為、対車両地雷として開発されたものの、実際には対人地雷の代替として対人使用も想定されている。

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