鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
「クソッタレがぁっ!」

すぐに銃口を上向かせ、弾幕を張る小暮。

跳躍していた数匹は、その弾幕の餌食となって屍を地面に横たわらせる。

何とか組み伏せられるのは回避できた。

が、ノンビリしている暇はない。

追っ手は幾らでも…それこそ何十何百と迫ってきているのだ。

息つく余裕さえなく、小暮は立ち上がって再び走り始める。

先程の銃撃で、また弾倉が空になった。

空弾倉をリリースし、新しくリロードする。

予備弾薬はあと幾つ残っているのか。

混乱のあまり、小暮自身も把握できていなかった。

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