鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
0012時。

『それでは訓練を終了する。解散』

管理棟からの無線で隊員達に指示を送る小川。

「ふぇえぇ~…」

疲弊しきった麗華が、ペタンとその場に座り込む姿がモニターに映った。

「きっつ~…」

続いて豊田も、膝に手を当てて呼吸を乱す。

その顔は汗と埃、爆煙や硝煙で汚れてしまっている。

愚痴こそこぼさないものの、小暮や谷口にも疲れの色は窺えた。

WAiRや第一空挺団といった、特殊部隊色が強い部隊に所属していた彼らでさえ、今回の訓練はきつかったようだ。

< 246 / 650 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop