鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
11時間ぶっ通し、あらゆる場面を想定しての実戦訓練。

実弾や実物の爆発物を使用しての訓練は、常に緊張を強いられる。

気を抜けば実弾や爆発による負傷、下手をすれば死亡の可能性さえあるのだ。

さぞやきつかっただろう。

だが、小川分隊には更なるレベルアップが求められている。

首都を陥落させたカマドウマ達から、再び東京を奪還しなければならないのだ。

高い技能が要求されるのだ。

実際に特殊作戦群が普通科部隊と合流して訓練した際には、生身の隊員を的の両脇に立たせて、10メートル以上離れた場所を移動しながら拳銃の弾を的に命中させるなど、一般部隊では有り得ない訓練を行っていたという証言もある。

隊員の研究意欲は高く、休暇に自費で100万円を払い米英の民間軍事会社 (PMC) で研修を受ける隊員も多く存在する。

小川分隊に求められているのは、そのレベルなのだ。

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