鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
血塗れの負傷者。

哨戒任務中に襲撃を受けた戦術陸上自衛隊の隊員達だった。

小暮の見た感じだと、傷は銃創ではない。

寧ろ裂傷や刺傷。

都内に徘徊している擬態型は、戦術自衛隊から強奪した銃火器を主に使用する。

その為、こういった負傷をする隊員は少ないのだが…。

「何だこの傷は、カマドウマにやられたんじゃねぇのか?」

搬送する衛生科の隊員に問いかける小暮。

隊員は言う。

「わかりません…証言によると、見た事もない敵に襲撃を受けたと…」

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