鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
だが恐るべきはその耐久力よりも、銃弾を恐れない本能と群れによる波状攻撃。

仲間の死骸を乗り越えて、それどころかその死骸を貪り食うものさえいる。

赤い眼を爛々と光らせながら、素早い動きで小川に迫ってくるカマドウマ達。

加えて89式小銃は連射(フルオート)、3点制限点射(スリー・ショット・バースト)、単射(セミオート)の三つの点射機構があり、連射すれば一分間に650発から850発発射できる弾丸は瞬く間に空になってしまう。

装弾数20発の弾倉などあっという間だ。

「くっ」

戦闘弾入れから新しい弾倉を取り出しつつ、空の弾倉をリリースする小川。

その隙にカマドウマが素早く接近してくる!

昆虫特有の牙を覗かせ、小川に食らいつこうとするが。

「来るな!」

3点制限点射を至近距離で撃ち込まれ、カマドウマはその体を粉々に破壊された。

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