鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
深淵
小暮がサイドブレーキを引く。
軽装甲機動車は秋葉原駅前に停車していた。
平時ならば、こんな場所に大型四駆が路上駐車していれば即刻駐車違反の対象だが、生憎と現在は『平時』ではない。
この駅前を通行する車も通行人も、取り締まる警察さえもいない。
ゴーストタウンと化したこの街に、いるのは小川分隊とカマドウマ達だけだ。
「さて…行くか」
軽装甲機動車を降りた小暮が装備を手にする。
いつも使用しているM16と、荷台に積んでおいたバレットM82A1、そしてその弾薬である12.7x99ミリNATO弾。
バレットM82の方は。
「ほれ」
麗華に渡す。
「わ、私ですかっ?」
銃身長736.7ミリもあるバレットM82を麗華が持つと、まるで重火器を持っているように見える。
「バレットM82は一応狙撃銃だからな。お嬢さんが持ってる方がいいだろう」
「でっ、でも12.7ミリ弾の銃なんて使った事ないですよっ!」
小暮の言葉に慌てる麗華。
当然大口径の銃は射撃時の反動が強烈なのだ。
軽装甲機動車は秋葉原駅前に停車していた。
平時ならば、こんな場所に大型四駆が路上駐車していれば即刻駐車違反の対象だが、生憎と現在は『平時』ではない。
この駅前を通行する車も通行人も、取り締まる警察さえもいない。
ゴーストタウンと化したこの街に、いるのは小川分隊とカマドウマ達だけだ。
「さて…行くか」
軽装甲機動車を降りた小暮が装備を手にする。
いつも使用しているM16と、荷台に積んでおいたバレットM82A1、そしてその弾薬である12.7x99ミリNATO弾。
バレットM82の方は。
「ほれ」
麗華に渡す。
「わ、私ですかっ?」
銃身長736.7ミリもあるバレットM82を麗華が持つと、まるで重火器を持っているように見える。
「バレットM82は一応狙撃銃だからな。お嬢さんが持ってる方がいいだろう」
「でっ、でも12.7ミリ弾の銃なんて使った事ないですよっ!」
小暮の言葉に慌てる麗華。
当然大口径の銃は射撃時の反動が強烈なのだ。