鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
線路上は更に闇が濃いように思われた。
豊田の持つフラッシュライトでは心許ないほどに視界の悪い闇。
「いきなり飛び掛かって来られたら対処できねぇかもな」
後方警戒しながら小暮が言う。
「こ、怖い事言わないで下さいよ…」
怯える麗華。
「あまり無駄口を叩くな。話し声で位置を悟られるぞ」
小川が二人を窘める。
と…。
「……?」
小川分隊の隊員全員が、すぐに『それ』に気付いた。
「何だ、この音…」
「それに震動が凄いな…」
警戒する谷口と豊田。
後続の小川達も、手にした銃火器を構える。
その目の前に。
「!?」
ドリル状の掘削機械を取り付けた、キャタピラで動く戦車のような車両が、地下鉄構内の壁を突き破って出てきた!
豊田の持つフラッシュライトでは心許ないほどに視界の悪い闇。
「いきなり飛び掛かって来られたら対処できねぇかもな」
後方警戒しながら小暮が言う。
「こ、怖い事言わないで下さいよ…」
怯える麗華。
「あまり無駄口を叩くな。話し声で位置を悟られるぞ」
小川が二人を窘める。
と…。
「……?」
小川分隊の隊員全員が、すぐに『それ』に気付いた。
「何だ、この音…」
「それに震動が凄いな…」
警戒する谷口と豊田。
後続の小川達も、手にした銃火器を構える。
その目の前に。
「!?」
ドリル状の掘削機械を取り付けた、キャタピラで動く戦車のような車両が、地下鉄構内の壁を突き破って出てきた!