鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
正面からの外観は螺旋型ボーリングビット(ドリル)やキャタピラの為、SF作品に登場する地底戦車を思わせるもの。

正式名称を坑道掘削装置という。

戦術陸上自衛隊の施設科の装備で、坑道(トンネル)を掘る為に使用されるのだが…。

「擬態型が操縦してるのかっ?」

小暮が驚愕する。

擬態型は戦術自衛隊の補給部隊を襲撃しては、様々な武器や弾薬を強奪しているが…。

「まさかこんなものまで!」

叫びつつも、谷口が89式小銃を発砲する!

重苦しい音を立てて螺旋型ボーリングビットを回転させつつ迫ってくる坑道掘削装置。

土木機械に分類されるものだ。

5.56ミリ弾程度ではビクともしない。

小暮や小川、豊田も発砲するものの、戦車に銃撃しているようなもの。

まるで歯が立たない。

ジワジワと距離を詰めてくる坑道掘削装置。

あんなドリルで体当たりでもされたら、人間など一溜まりもない。

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