鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
日本国内では、戦術自衛隊海外派遣は賛成が13パーセント、反対は53パーセントであり、世論は反対が強かった。

今回の派遣は戦闘行為に特化するもの、当然といえば当然である。

しかし、ディアボの軍事転用に加担した事実を隠蔽したい戦術自衛隊HQはこれを無視して強行。

そして海外派遣任務を与えられたのは、部隊内でも最もディアボとの実戦経験を積んでいる小川分隊であった。

元々彼らはHQの間で『実験分隊』と呼称され、生体兵器の実戦テストにも利用された、いわば戦術自衛隊内では使い捨て。

今回のような危険な任務には打って付けの存在であった。

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