鉄の救世主Ⅱ（くろがねのメシアⅡ）

まさに地獄絵図の難民キャンプ。

その累々たる屍の中に、迷彩服を着た遺体もあった。

迷彩服3型を着用した、戦術陸上自衛隊の隊員達。

今回の海外派遣に伴い、自らテロ対策部隊に志願した者達だった。

戦術自衛隊で日々訓練して来た事は、こういった有事の為にこそ生かされるべきなのではないか。

そんな正義感と志に燃え、自ら戦場に立つ事を志願した若者達。

しかしジャンジャウィードのディアボ達は、彼らさえも非アラブ人の難民と共に虐殺の対象とした。

最早殺せるなら誰でもいい。

血の臭いと阿鼻叫喚を求めてトリガーを引く。

ディアボ達はジャンジャウィードの傀儡でしかなかった。