鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
「奴ら、少々の攻撃じゃ戦意喪失なんてしない…腕や足が千切れても、銃の引き金を引ける限りは襲い掛かってくる。奴らディアボのせいで、戦術自衛隊先遣隊の仲間の殆どが…」

そこまで言って、隊員は言葉を途切れさせる。

「ああ…知っている」

隊員の心情を察したように、小川は低く呟いた。

「俺達も幾度となくディアボとは交戦している…あんな奴らがテロリストの手に渡ったのは最悪の事態だ…必ず殲滅しなければならない」

彼は分隊長の身でありながら、自らナビシートの窓から体を乗り出す。

そして89式小銃で追っ手目掛けて銃撃!

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