鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
もう一つ。

三浦の母親が所属していたという組織。

リベリア国民愛国戦線。

1980年、クラン族出身の軍人サミュエル・ドウ曹長がクーデターを起こし、政権を奪取。

リベリア初のアメリコ・ライベリアン(アメリカ黒人)以外の国家元首が誕生した。

85年、総選挙によりドウが大統領に選出されて就任した。

しかし、ドウはクラン族を優遇するなどの偏った政策を進めた為、部族対立の激化を招いた。

これにより88年には二度の政権転覆を目的とした事件が起きるも、共に未遂に終わる。

その首謀者がギオ族及びマノ族であった為、ドウは政府軍を展開しギオ族、マノ族を虐殺した。

これをきっかけとしてチャールズ・テーラー前大統領がドウ政権転覆を目指し、当時コートジボワール共和国に亡命していたアメリコ・ライベリアンの旧エリート層と、ドウに弾圧され国を追われたギオ族とマノ族出身者から構成員を募り、コートジボワールでリベリア国民愛国戦線は結成された。

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