鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
89式小銃の弾倉を防弾チョッキ2型の弾薬ポーチに入れる谷口。

彼の表情も、どこか三浦を気にかけているようだ。

新しく小川分隊に参加したという意味では、谷口と三浦は境遇が似ている。

それだけに気になるのだろう。

「来るかな、あの子…」

M16を手にしたまま、豊田が谷口に問いかける。

「…わからない。彼の意思だからな」

88式鉄帽を被る谷口。

「来ても来なくても、俺達は与えられた任務をこなすだけだ」

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