鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
「既にキャンプ内は制圧されているな…人質も多い」

小暮に双眼鏡を渡しながら言う小川。

「急いだ方がいいですね、人質にとられている難民の命が危ない」

谷口が89式小銃を握り締める。

「よし、谷口、小暮三等陸曹、行くぞ。豊田、三浦はこの場で待機。麗華は必要ならば狙撃による援護を頼む」

待機の隊員達に指示を出して、小川達は徒歩で難民キャンプの方へと向かっていく。

「……」

その姿を苦々しく見送る三浦。

潜入から外された事に、明らかに不満を持っているようだった。

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