鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
作業を続ける事数時間。

時計は正午を指し示している。

休憩して食事をとる事にした。

被災地での小川分隊の食事は『戦闘糧食』と呼ばれるもの。

戦術自衛隊で使用されているのは戦闘糧食I型というレーション。

通称『カンメシ』。

その名の通り缶詰タイプの糧食で、レトルトパウチ包装タイプの戦闘糧食II型が出た現在でも耐久性や保存性の面で優れているとされ、陸海空三自衛隊で使用され続けている。

一度湯煎して食べるもので、ご飯缶は五目飯や赤飯、鶏飯、しいたけ飯などのバリエーションがあり、日本人には相性の良いメニューといえる。

おかず缶も主に醤油風味の味付けで、和食が充実したメニューである。

ウインナー等の洋食もある。

また、たくあんの缶詰は隊員達には好評で、演習終了後に酒の肴としても食せる為にカンメシの傑作との評もある。

オカズ缶ではこの他、コンビーフや牛肉大和煮などというバリエーションがある。

戦闘糧食II型はI型に比べてメニューが増えており、中華丼もあり、おかずは筑前煮、チキンステーキ、肉団子、塩鮭などもある。

またフリーズドライ食品を採用し、スープや味噌汁が付く場合もある。

また、ご飯に漬物が添付される事もある。

カンボジア派遣中に行われたUNTAC参加国の戦闘糧食コンテストで1位を獲得した事があり、レーションとしては比較的評判が良い。

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