鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
「確か同じ分隊の…」

「劉 麗華一等陸士よ」

麗華は名乗る。

「小川分隊長に指示されて来たの。きちんと謹慎してるかどうか監視してろって」

「随分疑われてるんだな」

自嘲しながら、三浦は麗華を部屋に招き入れた。

「ま、指示もあるけど…文句も言いたくて」

麗華はスタスタと部屋の中に入る。

「貴方のせいで私の好きな人が撃たれちゃった訳だし」

「……」

驚いた顔をする三浦。

「知らなかった…アンタと小川分隊長はそういう関係だったのか」

「勘違いしないでよ」

肩越しに三浦の顔を見る麗華。

「フラレちゃったもん。そういう関係じゃないわよ」

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