鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
悪い事を訊いてしまった。
気まずい空気が流れる部屋の中。
と。
「三浦君ってさ」
麗華が切り出す。
「少年兵だったの?」
難民キャンプへの潜入作戦で待機している時に口にした三浦の言葉。
あれが麗華の脳裏に残っていたらしい。
まぁあれだけ口数が多ければ、誰でも勘繰ってしまうだろうが。
…別に隠すつもりはない。
同じ部隊にいれば、いずれはバレる事だ。
「ああ」
三浦は頷く。
「96年の第一次リベリア内戦末期に…5歳でリベリア国民愛国戦線の少年兵として、銃を握って戦場に立たされた…実戦はその時に経験している…」
若くして特殊作戦群の戦闘要員に選抜されるほどの三浦の戦闘センスは、その頃から培われたものだった。
気まずい空気が流れる部屋の中。
と。
「三浦君ってさ」
麗華が切り出す。
「少年兵だったの?」
難民キャンプへの潜入作戦で待機している時に口にした三浦の言葉。
あれが麗華の脳裏に残っていたらしい。
まぁあれだけ口数が多ければ、誰でも勘繰ってしまうだろうが。
…別に隠すつもりはない。
同じ部隊にいれば、いずれはバレる事だ。
「ああ」
三浦は頷く。
「96年の第一次リベリア内戦末期に…5歳でリベリア国民愛国戦線の少年兵として、銃を握って戦場に立たされた…実戦はその時に経験している…」
若くして特殊作戦群の戦闘要員に選抜されるほどの三浦の戦闘センスは、その頃から培われたものだった。