鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
「でもさ」
麗華はたどたどしく言葉を紡ぐ。
「私達は武装組織じゃないし、三浦君の事を少年兵とも思っていないよ」
「……?」
彼女の言葉の真意をはかりかねる三浦。
「つまりね…」
困ったように麗華は言葉を付け足す。
「前進のみを強制したりしないし、脱走を阻む為に銃口を向けたりしないの。私達は武装組織じゃなくて『仲間』だから。三浦君を無理矢理戦わせたりしないの。だからってやっぱり三浦君がジャンジャウィードの事憎いと思うのは仕方ないし、前の部隊の仲間を殺されたのは悔しいだろうし、えっと、その…」
麗華の言う事は要領を得ない。
要領を得ないが。
「ああ…わかった」
三浦は微かに笑みを浮かべて頷く。
「独断専行はもうしない…『仲間』の事を信用する」
麗華はたどたどしく言葉を紡ぐ。
「私達は武装組織じゃないし、三浦君の事を少年兵とも思っていないよ」
「……?」
彼女の言葉の真意をはかりかねる三浦。
「つまりね…」
困ったように麗華は言葉を付け足す。
「前進のみを強制したりしないし、脱走を阻む為に銃口を向けたりしないの。私達は武装組織じゃなくて『仲間』だから。三浦君を無理矢理戦わせたりしないの。だからってやっぱり三浦君がジャンジャウィードの事憎いと思うのは仕方ないし、前の部隊の仲間を殺されたのは悔しいだろうし、えっと、その…」
麗華の言う事は要領を得ない。
要領を得ないが。
「ああ…わかった」
三浦は微かに笑みを浮かべて頷く。
「独断専行はもうしない…『仲間』の事を信用する」