鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
その光景を、三浦はどう見ていたのか。

少年兵だった幼少時、地雷原に真っ先に飛び込まされて、地雷の餌食になって死んでいった友人達を何度も見た。

ディアボ達の死に様は、それを彷彿とさせる。

…争いなんか起きるから、無駄に命を散らされる。

戦争なんて起きるから、必要のない殺し合いをしなければならない。

何で…何で戦争なんて!

「うぉぉぉぁあぁあぁあぁあぁっ!」

前に出て、M4カービンを乱射する三浦。

敵の弾丸が掠めても、至近距離で爆発が起きても、構う事なく銃を撃ち続ける。

その勇敢とも無謀とも言える行動の結果、宿営地に近づこうとするディアボ達の悉くが倒れていく。

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