鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
そんな中、砂埃と硝煙で汚れた顔のまま、三浦は立ち尽くしていた。

足元に広がる累々たる屍の山。

子供の頃の、リベリア内戦の記憶が甦る…。

そんな彼に。

「三浦君」

麗華が声をかけた。

「違うよ。ここは貴方が子供の頃に戦った戦場じゃないよ」

「ああ…」

小さく溜息をつく三浦。

「わかっている…これは紛争を終わらせる為の戦いだ…子供の頃の、国民同士で殺し合った泥沼の内戦とは違う…」

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