鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
確かに移動は容易になったものの、ジャングルの中を移動しているのと違い、ボートによる河川の移動は目立って発見され易い。

「他の船舶を見かけたら注意しろ、ゲリラの船かもしれない」

小川が緊張感を保ったまま言う。

小暮もM4カービンのトリガーから指を放す事がない。

いつでも発砲できる状態を維持している。

二人の様子を見ていた他の隊員達も、自然と表情を引き締める。

忘れてはいけない。

ここは敵の支配域なのだ。

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