鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
豊田と麗華が食事を終え、交代して谷口と三浦が休息をとる。

その時だった。

「…前から船が来るぞ」

双眼鏡を覗いていた小暮が言う。

顔を上げ、小暮の指した方向を見る隊員達。

グレーに配色されたプレジャーボート程度の大きさの船。

河川のパトロールを主目的とした軽武装の舟艇だ。

その甲板には、タイガーストライプの迷彩服を纏った数名の兵士が見える。

「っ…まずい!」

小川が声を上げた!

「ゲリラの河川哨戒艇だ!」

< 524 / 650 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop