鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
「仕方ない」

小川が隊員達の顔を見た。

「ここでボートを下りる。河を泳いで街の対岸に上陸、そのままジャングルに隠れながら先へと進むぞ」

彼の指示で、隊員達はボートから河の中へと入水する。

当然水音などさせてはならないし、泳いでいる姿も敵に発見されてはならない。

無音で水中に入り、可能な限り体を水の中に沈める。

防弾チョッキ2型を着用している谷口や三浦などは、約12キロの重りを身につけたまま泳ぐようなものだ。

< 534 / 650 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop