鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
生きた心地のしなかった河の中の移動。
しかし全員無事に対岸へと泳ぎ切る事ができた。
「くそっ…!」
陸に上がった小暮が、首筋辺りに手をやる。
見れば大きな蛭が張り付いて、彼の血を吸っていた。
恐らく水中を移動している時に張り付いたのだろう。
小暮だけではない。
谷口にも、豊田にも。
「~~~~っっっっ!」
豊田が悲鳴を上げそうになるが。
「しっ!」
谷口が慌てて口を塞いで止める。
「大丈夫だ、今取ってやるから」
こんな所で悲鳴でも上げられたら、折角無事河を渡り切ったのが文字通り水の泡になってしまう。
「銃や弾薬を点検しろ、正常に作動しないようなら迅速にメンテナンスを行え。銃撃戦の途中でジャム(弾詰まり)でも起きたら命取りだぞ」
小川が指示を出した。
しかし全員無事に対岸へと泳ぎ切る事ができた。
「くそっ…!」
陸に上がった小暮が、首筋辺りに手をやる。
見れば大きな蛭が張り付いて、彼の血を吸っていた。
恐らく水中を移動している時に張り付いたのだろう。
小暮だけではない。
谷口にも、豊田にも。
「~~~~っっっっ!」
豊田が悲鳴を上げそうになるが。
「しっ!」
谷口が慌てて口を塞いで止める。
「大丈夫だ、今取ってやるから」
こんな所で悲鳴でも上げられたら、折角無事河を渡り切ったのが文字通り水の泡になってしまう。
「銃や弾薬を点検しろ、正常に作動しないようなら迅速にメンテナンスを行え。銃撃戦の途中でジャム(弾詰まり)でも起きたら命取りだぞ」
小川が指示を出した。