鉄の救世主Ⅱ（くろがねのメシアⅡ）

第一空挺団だけではない。

谷口は…小川もそうだが、レンジャー資格も持っている。

レンジャーもまた過酷な訓練で有名だ。

年600人ほどのレンジャーが養成されるが、そのレンジャー養成課程が地獄。

三ヶ月の養成課程の内、前半では任務完遂する為に必要な体力を身につける。

訓練中、訓練生らは二人一組で『バディ』というチームを作る。

例えばバディがミスを犯した時、連帯責任で罰を受ける。

また髭の剃り残しがあるだけで、二人とも腕立て伏せ100回など当たり前の光景。

身だしなみに問題がなくても、教官が無理矢理難癖をつけて罰を受ける事もある。

訓練内容は屈み跳躍、10マイル走、障害走、リぺリング訓練など。

やがて後半に移ると、山中での訓練に移る。

ここでは爆破工作訓練、パルチザン訓練（敵地で食料や金銭を使い人を雇う）、襲撃訓練、サバイバル訓練など。

訓練終了時には、修了者として駐屯地に帰還。

安堵感から全員泣き出すほど訓練は辛いという。

また修了後、すぐに安静状態で入院、点滴治療という話さえある。