鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
二、三時間ほど睡眠をとり、小暮と谷口が見張りの交代に来る。

ようやく小川と三浦はまともな休息がとれそうだ。

緊張と疲労、睡眠不足で瞼が重い。

「……」

重い装備を外したい所だが、いつ何時敵襲があるか分からない。

防弾チョッキ2型も88式鉄帽も、小銃さえ握ったままで、三浦は地べたに直接横になる。

額に藪蚊がとまって刺されても気にならないほどに。

小川も三浦も、泥のように眠っていた。

< 548 / 650 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop