鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
「訓練後半のサバイバル訓練では、蛇や蛙、鳥や魚を捕まえて自分で調理して食ったな…本当に飢えている時は御馳走に見える」

「もういい、わかったから…」

谷口の話にドン引き状態の豊田。

彼女も戦術自衛隊員として向上心はある方だが、第一空挺団やレンジャー資格だけは志願しないでおこうと密かに心に決めた。

「さぁ、無駄口はこの辺にしておこう…手が止まっていると小川分隊長に怒鳴られる」

「そうだね」

谷口の言葉にクスッと笑う豊田。

寡黙な谷口だが、冗談を言う事もあるらしい。

彼の人間臭い一面を見て、親近感を覚える豊田。

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