鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
大雨の中、目を凝らす小川。

よく見れば、確かに茂みの中にタイガーストライプの迷彩服を着たディアボ達がM16を構えて潜んでいた。

顔にはドーランでフェイスペイントまで施している念の入れようだ。

待ち伏せに気付かなかったのも頷ける。

「背後にも敵影4から5!囲まれてるぜ!」

小暮がM4カービンで迎撃しながら言う。

「豊田!麗華!」

89式小銃のトリガーを引いてフルオート射撃しながら、小川が怒鳴る。

「ピーピー泣いている暇はないぞ!二人を手当てしたかったら、まずは敵の掃討をしろ!」

「っ…!」

確かに小川の言う通りだ。

この状況では二人の応急処置も儘ならない。

「よくも谷口君を!」

M16を構えた豊田が、伏撃してきたディアボ達に発砲する!

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