鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
ジャングル戦は植物によって視界が確保できない為に大規模な会戦は行えず、遭遇戦を繰り返しながらの戦闘になる。

悪戯に弾薬ばかりを消費し、効果的な戦果を挙げられない。

「極力弾薬は節約したいとこだな」

小暮が呟く。

「最悪、敵の弾薬を鹵獲するしかありませんね…コロンビア革命軍の装備は、ロシア製とアメリカ製が半々くらいでしたから…」

小川が頷きながら言った。

ゲリラの装備している自動小銃、AKは7.62ミリ弾、M16は5.56ミリ弾。

小川達の持っている89式小銃やM4カービンは西側(冷戦中アメリカ合衆国を中心とする資本主義陣営に属した国々の事)の共通規格である5.56x45ミリNATO弾に準じている。

その為、必要があれば弾薬を共用できるのだ。

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