鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
さて、無事救出には成功したものの、ここから脱出するまではまだ安心できない。

ここはARMOUR社の真っ只中なのだ。

当然先程の閃光発音筒の爆発音で、警備のディアボ達が気付いただろう。

簡単には逃げられそうにない。

ましてや三浦以外は全員丸腰だ。

「装備を取り戻すまでは俺が先導します、急ぎましょう」

先頭を歩き始める三浦。

「コイツはどうする?」

小暮が、まだ閃光発音筒の威力で悶絶しているオリヴィエラの背中を蹴る。

ここまでに散々な扱いを受けたのだ。

反撃の一つもしたいのは山々だが。

「放っておきましょう…一旦脱出して本隊をここに誘導して…その時改めて捕縛すればいい」

小川は脱出を優先した。

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