鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
それでも。

「なっ!」

生体兵器は止まる事なく歩を進め、小暮に対して左拳の鉤爪での一撃!

「危ないっ!」

咄嗟に彼を押し倒した谷口によって、小暮は事なきを得たが…。

「谷口っ!」

小暮を庇った谷口は、鉤爪によって背中に大きな裂傷を負っていた。

彼もまた防弾チョッキ2型を着用していたというのに、9ミリパラベラム弾や44マグナムといった拳銃弾を阻止可能な防弾チョッキを容易く引き裂き、出血するほどの傷を受けていた。

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