鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
流石に三発も頭部に食らえば堪えたか。

生体兵器が大きくよろめき、地響きを立てて仰向けに倒れる。

「やったかっ?」

豊田に支えられながら呟く谷口。

しかし。

「伏せろ!」

小川が叫ぶ。

直後、突然身を起こした生体兵器の横薙ぎの鎖分銅が放たれる!

身を低くした豊田、谷口、伏せ撃ちの姿勢だった麗華の頭上を、唸りを上げて通過していく棘付きの鎖鉄球。

その軌道上に、回避し損ねた小川の姿!

「がはっっっっ!」

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