鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
爆風に吹き飛ばされる小川分隊の隊員達。

格納庫から外へと弾き出され、地面に叩きつけられる。

激しい炎と黒煙を上げて燃え盛る格納庫。

その中から。

「あれでまだ生きてるのかよ…っ!」

ゆっくりと、生体兵器が歩み出てくる。

全身が炎で炙られているにもかかわらず、まるで何も感じていないかのように。

…いや。

「!!」

生体兵器の巨体がその場でグラリとよろめき、片膝をついた。

当然だ。

40ミリグレネード弾に5.56ミリ弾に14.5ミリ弾…合計すれば既に数百発は命中させている。

何のダメージもない筈がない。

確実に効いているのだ。

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