鉄の救世主Ⅱ(くろがねのメシアⅡ)
「大丈夫か、豊田」
駆け寄る谷口。
豊田を襲ったのが、たまたま一匹だけでよかった。
群れで襲われたら、助けるのが遅くなっていたかもしれない。
「うん、有り難う…助かったわ」
話には聞いていたが、実物のカマドウマに襲われたのは初めての事。
豊田の表情は強張っている。
「あんな生き物が本当にいるなんて…」
「この山はどうやら連中の棲みかになっているらしい…危険なのは海岸線だけかと思っていたが、もう被災地全体にカマドウマは繁殖しているのかもしれない」
呟く谷口。
もしそうだとすれば、カマドウマは相当な繁殖力で仲間を増やしているのかもしれない。
駆け寄る谷口。
豊田を襲ったのが、たまたま一匹だけでよかった。
群れで襲われたら、助けるのが遅くなっていたかもしれない。
「うん、有り難う…助かったわ」
話には聞いていたが、実物のカマドウマに襲われたのは初めての事。
豊田の表情は強張っている。
「あんな生き物が本当にいるなんて…」
「この山はどうやら連中の棲みかになっているらしい…危険なのは海岸線だけかと思っていたが、もう被災地全体にカマドウマは繁殖しているのかもしれない」
呟く谷口。
もしそうだとすれば、カマドウマは相当な繁殖力で仲間を増やしているのかもしれない。