“ヒカリへの道”
「新入生代表、加納凜」
ハイッ
司会の先生が呼んだ声に返事を返したのは、隣に座っていた子だった。
え、この子首席ってやつ?
やばっ!
どんな子なんだろ…
返事をした彼女はゆっくり壇上に登っていく
俺は興味と好奇心から、彼女のことを目で追っていた。
第一印象は綺麗な子だな…
それだった。
でも、すぐに変わった。
この子、悲しい目をしてる…
なにかを背負ってる。
この事に気づいたからには、もう放っておけなくなっていた。
同じクラスでしかも、出席番号は前後
仲良くなろう、
そして背負ってる何かから助けたい…
入学式の日、俺はそう決めたんだ。