“ヒカリへの道”




初めらへんは警戒してるのか、かなり素っ気なくて心が折れそうになった。


でも、負けずと話しかけて、話しかけて、話しかけて……


学校が終わることには少し笑顔を見せてくれるようにまでなっていた。


悲しい目は変わっていなかったけど…


「ただいま」


誰もいない家に呟き、まっすぐ仏壇へ向かう


「ただいま」


ここで、もう一度呟き自室に入った。


すぐにバイトがあるから準備しなければいけないけど、頭の中は凜のことばっかりだった。


どうすればもっと笑ってくれる?


凜の心の中にある闇を消すことができる?


答えのでない質問を何度も繰り返した。



「やば、バイト遅れる!」


わざと口に出して、慌てて家を出るまで何度も…










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