“ヒカリへの道”
次の日…
学校に行くと、既に凜は登校してきていた。
「おはよ!」
荷物をおろしながら昨日の調子で挨拶する。
「……おはよ」
初めの間が気になったけど、それよりも凜がまた素っ気なくなったことの方が気になった。
「どした?
なんかあった?」
荷物を片つける手を止めて話しかける。
「なんにもないよ…」
でも凜はなにも教えてくれない。
そら、あって3日の男に話すことなんかないだろうけど、少しだけ辛かった。
「そか!」
笑顔を浮かべて返事を返して、荷物を片つける。
特に話しかけて来ない凜、チラッとみるとまた窓の方を向いていた。