“ヒカリへの道”
3
Side 凜
高校に入学して1週間たった頃
光とは相変わらずの感じで、毎日のように話している。
軽いやつだと思っていたけど、以外にも真面目で少し見直した。
「今日の日直、加納と小野だからな」
朝、担任から渡された日誌に今書けるところだけ書き込んでいると。
「光おはよ!」
「おー、はよっ」
光が登校してきた。
「凜、おはよ」
「うん、おはよ」
「それなに?」
「日誌、今日私と光が日直だから」
「了解!」
なんでもない会話をしてから、書き終えた日誌を片つける。
1週間たっても愛想のない私に、よく光は話しかけてくれるよなー
なんて思いながら。