“ヒカリへの道”




「…おうっ!」


元気になったのか、誘ってきた男子と一緒に教室を出ていった。


ふぅー


小さくため息をつく。


なんでか分からないけど、疲れた…


「ねぇ、加納さん…だったよね?」


ちょっと寝ようかなー


って思ってたのに。


「…そうだけど」


話し掛けてきたのはクラスの女子で、バリバリ化粧している。


この子苦手だな…


そんな印象を受けた。


「私、山田佳矢。これからよろしくね?」


「はい…」


笑顔がうちの母親と同じ…


作ってる笑顔


「…、あんまりさ光と話さないでくれる?」


耳元で言われた言葉、


あー、やっぱり


こいつも同じだ・・・








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