“ヒカリへの道”




「さっき言われなかったか?
小野光に近づくなって」


嘲笑うように言う先輩に虫酸が走った。


悔しい…


「言われましたが、それは理論的に無理だと伝えたはずです」


こんなことを言ったらまた殴られるだろうということは分かっていたけど、暴力に屈したりすることだけは嫌だった。


「それが生意気なんだよ!
お前は私らをバカにしてるのか?」


ほら、殴られる


「何度殴られようとも、私は意見を変えるつもりはありませんよ」


あー、リンチでも始まるのか…


「ほんとお前うざいな」


スタートの合図がそれだった。





このあとの記憶はない。


ただ、大勢の人に蹴られたり、殴られたりされるのを耐えていた…











< 24 / 76 >

この作品をシェア

pagetop