“ヒカリへの道”




授業に出たは良いけど、体が重くて内容が全く頭に入ってこない。


やばいな…

成績落ちたらまた殴られる。


分かってるのにやっぱり体が言うことを聞いてくれなくて…


気づいたときには眠っていた。


「凜、凜、起きろー」


ん?

光?


「授業終わったぞ?」


最悪だ…


「光、ノート見せ…」


“あんまり光に近づくな”


山田達に言われた言葉が脳裏をよぎり、言葉を詰まらせる。


「ん、ノートか?
…………ほらよ、字読めるか分からねーけど」


途中までの言葉はしっかり伝わっていて。


差し出されるノートを受けとるのに少し躊躇している自分がいた。


私は暴力になんて屈しない!


強く決意して、差し出されるノートを受け取った。










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