“ヒカリへの道”

あー、この人はすごく一途なんだ…


光を好きだから、好きで仕方ない、この想いがダメな方向に進んでしまったんだ…


涙を流してる先輩を見ながら思った。


でも、


「確かにそうですよ。
席が隣になったから、光と話すようになりました。そうじゃなかったら関わることすらなかったと思います」


１度言葉を切る


初めて光に話しかけられたことを思い出しながら


「だからと言って、私はあなたのことを正しいとは思いません。好きなら、相手に好かれる努力をするべきだと思います。こんな卑怯なことをしてないで…」


なに人に説教してるんだ私は。


私が光と仲良くならなければ、先輩もこんなことしなかったのに。


「………悪かったよ」


小さい声で、呟くようにいった言葉は、確かに私の耳に届いた。


その言葉に、笑顔で頷いた


作り笑いじゃなくて、心からの笑顔で…







この日を境に私への嫌がらせは終わった。