“ヒカリへの道”
なんでいきなり熱出たんだろ…
机にうつ伏せながら考えた。
だけど、全然思い当たらなくて怪我が熱を持ったんだろうかな
結局そこに落ち着いた。
「おーい、凜?
りーんさーん??」
うるさい…
起こされたことにイラッと来たけど、相手が光だからなにも言わなかった。
「おはよ…」
「やっとお目覚めですか?」
少し挑発するような言い方をして、ククッと喉を鳴らしながら笑う。
「お休みなさい」
挑発に乗るだけの元気もなく、眠かったからもう一度うつ伏せになる。
「ちょ、ちょっと待てよ」
それを引き留めようとする光が面白くて、わざと聞こえない振りをした。
「無視ですか?
凜?加納凜さん?
お休みなさい…」