“ヒカリへの道”
俺が凜を寝かせてる間に、先生は体温計を持ってきていて、凜の脇に挟む。
ぴぴぴー、ぴぴぴー
39.8
うそだろ?…
今さっき急に熱が出たわけない。
ってことは朝からしんどかったはず…
その事に俺は気づけなかった。
守ってやりたいって、助けてやりたいって思ってたのに、気づけなかったことが悔しかった。
「先生今からこの子の家に電話してくるから、少しの間見ててあげて?」
「あ、はい。」
先生が出ていくのを見送ってから、凜が寝ているベットの傍に座る。
眠っている凜、どこか寝苦しそうで、でも何をしてやればいいのか分からなくて
俺って無力だ…
この事を痛感させられた。