“ヒカリへの道”
「迎えが来るまで一緒にいる」
断ったんだけど、押しきられ今二人で玄関にいます…
学校からここまで私は電車通学をしている。
車で来るとしても30分はかかる…
その間光と二人とか。
やばい
「凜には家族何人いるの?」
いきなり話しかけてきたかと思えば・・・
なんで家族?
私に家族と呼べる存在なんていない。
でも、そんなことは話したら虐待のことも話すことになるから
「お父さんと、お母さんだけだよ?
一人っ子だから、私。」
出来るだけ普通に返す。
「へー、兄弟いないんだ」
「どしたの、いきなりそんなこと聞いて」
「俺さ「遅くなってごめんね」」
なにかを話してくれそうになったのに、タイミング悪すぎだろ
しかも、ごめんね?絶対思ってないくせに、よく口にできるよ…
「光ありがと、ごめんね授業抜けさせちゃって」
あえて母親のことは無視する。
「いいよ、俺こんなことしかできないから」