“ヒカリへの道”
第2章
Side 光
バイトが終わり家へと帰ろうとしてると、急な夕立…
傘なんてもってなかったから、走って家まで帰る。
その途中で君を見つけた。
初めは見間違いだろっと思って通りすぎようとしたら、
キキィー
響いたブレーキが滑る音。
大型トラックが雨でスリップしたのだ。
トラックが突っ込んでいく先には君がいて、見間違いだとか、人違いだろとかそんなこと関係なく走った。
「凜っ!」
叫んだ声に君は反応した。
ドンッ
危機一髪…
あと少しでも遅れてたら、今頃死んでいたんじゃないかってぐらい…
腕の中にいる凜は気を失っていた。
ピーポーピーポ
誰かが呼んだのか救急車の音や、パトカー、消防車の音が響く。
「凜、凜起きろ」
雨宿りができる場所に移動してから凜を起こす
最近この状況多いな
なんて思いながら……