“ヒカリへの道”




だから


「ごめん…」


苦しくて一言だけしか口に出せなかった。


「そか。
…そんな辛そうな顔するなよ。
俺は大丈夫たがら、とりあえず家まで送るよ」


早口で言い切る光、


絶対大丈夫なんかじゃないじゃん


作り笑いなのバレバレだよ…


「うん、ありがと」


でも、そうさせてるのは私だからなにも言えなくて、フラフラの体を支えてもらいながら家まで帰った。


何を言われるんだろう


家に帰ってもなかなか中へ入れなくて、暫く屋根がある場所で時間を潰した。


いこうっ


ここにいても仕方ないからと自分に行き聞かせて、恐る恐る家へ入った









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