“ヒカリへの道”
「これで入学式を終わります。
それでは皆さん、明日から学校で待ってますね」
優しそうな校長先生の言葉を最後に入学式は終わった。
特に何かをする訳でもないから、そのまままっすぐ家へと帰る。
「ただいま…」
小さな声で呟き
部屋へと向かおうとする…
ドンッ
でも、それは出来なくて。
「話が長いんだよ!」
「なんであんなめんどくさいとこに行かないといけないんだ?お前のためだけに」
どんどん飛んでくる罵声
手加減なしに飛んでくる手、足
痛い、痛い、痛い
やめて、やめて、やめて
声には出さず必死に我慢する。
しまいには父親まで出てきて殴る、蹴る
なんで、なんで、
頭の中ではそればっかり…