“ヒカリへの道”




「これで入学式を終わります。
それでは皆さん、明日から学校で待ってますね」


優しそうな校長先生の言葉を最後に入学式は終わった。


特に何かをする訳でもないから、そのまままっすぐ家へと帰る。


「ただいま…」


小さな声で呟き


部屋へと向かおうとする…


ドンッ



でも、それは出来なくて。


「話が長いんだよ!」

「なんであんなめんどくさいとこに行かないといけないんだ?お前のためだけに」


どんどん飛んでくる罵声


手加減なしに飛んでくる手、足


痛い、痛い、痛い

やめて、やめて、やめて


声には出さず必死に我慢する。


しまいには父親まで出てきて殴る、蹴る




なんで、なんで、


頭の中ではそればっかり…










< 6 / 76 >

この作品をシェア

pagetop